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トレーダー:東京都町田市在住 森田氏(27歳、投資歴5年、デイトレード歴3年)

1Tick抜きのデイトレード手法

今回インタビューに応えてくれた森田氏は、個別銘柄を売買するのデイトレーダーだ。主なトレードスタイルは「1Tick(最低呼び値)」の値幅を狙う超短期トレードである。このようなトレードをデイトレードの中でも「スカルピング」という。

スカルピングは、狙っているリターンよりもリスクが大きくなりがちであるため、安定的にリターンを積み上げていくためには非常に高い勝率が要求されるトレードだ。そのため、急激な株価変化が生じた時には、一回のロスカット(損切り)によって10トレード分のリターンを失ってしまうこともある。

また、1トレードのリターンが少ないためリターンに対する手数料のリスクも大きいため、一見ローリスク・ローリターンな手法と捉えられがちだが、ハイリスク・ローリターンにもなってしまうトレードスタイルと言える。

しかし、森田氏はそのようなデイトレード手法で、安定的にリターンを積み上げている。トレードの勝率は70%〜80%を維持し、約1500万円の資金で月に20万〜40万円のリターンをコンスタントに積み上げているようだ。

エントリーの判断は、主に指数先物(日経225先物、TOPIX先物)でマーケットの方向性を判断しており、それを指標として個別銘柄のエントリー判断としているという。

森田氏の扱うトレード対象銘柄は、株価が3000円〜5000円で100株単位の銘柄を扱い、1トレードで500株〜1000株のポジションサイズでのトレードが多い。そして、一日に5〜6回のトレードをこなす。指数の急激な変化時には1Tick以上を狙うようだが、扱っている銘柄の株価から勘案すると1Tick=10円値幅を抜くトレードになる。

発注画面を複数立ち上げて瞬時にマーケットに対応

前述したように、スカルピングでは、ローリスク・ハイリターンとなる可能性もあるため、リスクコントロールが気になるところだが、森田氏は2台のパソコンで画面2つで4つの発注画面を立ち上げ、あらかじめ株数などを入力した上で待機し、瞬間的な判断から実際のオーダーまでの時間を短縮するようにしているという。また、メインの証券会社は、手数料の安価なEトレード証券を利用し、手数料のリスクを抑えている。

そして、気になるロスカットでは、1トレードの最大リスク許容度は5Tickまでとすることにより、リスクをコントロールしている。

欲は出さず、自分のトレードスタイルを貫く

最後に森田氏は、投資経験の浅い投資家には難しいと考えられる、スカルピングを続ける理由として、以下の2点を挙げてくれた。

・一日で売買を完結するデイトレードは、ポジション保有期間が短時間なため企業の信用リスクを回避できる

・オーバーナイトをしないことで海外市場の影響を受けない

そして、デイトレードは他のトレードスタイルや投資スタイルに比べて儲からないと思うが、自分はそのようなリスク(上記2点)を取りたくないので、今後も続ける。へたな欲を出してスタイルを変えるつもりはないという。トレーダーとして、このリスクを排除していく決意は固いと感じることができた。

彼が、常に安定的なトレードを実践できている要因は、リスク排除の意識レベルが一般投資家よりも高いことで、スタイルドリフトを行わないという自己規制が働いているだめだと考えられる。

他の投資家の皆さんもリターンのことばかりを考えるのではなく、リスクに対する意識を高め、トレードに規律を持って頂くことをお薦めしたい。

注)

森田氏のトレードスタイルで他の投資家の皆さんが同様のリターンを獲得できるとは限りません。リスクマネジメント、資金に対するリスク許容度は森田氏独自のものであり、資金サイズや資金の質及びリスク許容度によって成績は大きく変化します。また、選択する銘柄や一瞬の判断によりリスクは変化します。

 
 
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