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EXPO2000
第3回 移動平均線を使用したバックテストA
○ 移動平均線

 今回も前回に引き続き移動平均線を使った過去シミュレーションをしたいと思います
  前回はゴールデンクロス・デッドクロスを売買シグナルにしましたが、今回は、移動平均線をキャンドルチャートがブレイクアウトもしくは、ブレイクダウンした場合にエントリーするというバックシミュレーションをしていきます。

○ 売買シグナル

銘柄・・・各セクターからランダムに抽出
ロング(買い)  ・・・20日移動平均線をデイリーチャート終値が下から上へブレイクアウトした次の日の始値
ショート(空売り)・・・20日移動平均線をデイリーチャート終値が上から下へブレイクアウトした次の日の始値
クローズ     ・・・その日の終値
検証期間     ・・・2001年6月から2004年2月
トレード種別   ・・・イントラデイトレード
仮定資金     ・・・5万ドル

上図のように、それぞれ個別銘柄のデイリーチャートが、20日移動平均線を下から上へ抜いた翌日の始値でロングします。逆にデイリーチャートが、20日移動平均線を上から下へ割った翌日の始値でショートします。

検証結果

銘柄

合計勝率

総利益

トレード回数

INTC

53.06%

$3,653.62

84回

KLAC

58.41%

$501.28

75回

EBAY

57.55%

($1,163.61)

99回

MCHP

58.73%

$3,374.71

74回

YHOO

68.09%

$3,866.56

88回

AMGN

58.72%

($1,435.62)

98回

SOHU

49.94%

$2,389.14

65回

ISIL

53.07%

($2,289.00)

99回

QCOM

55.47%

($772.45)

85回

QLGC

50.43%

$932.02

80回

AMAT

56.87%

$1,552.25

89回

SNDK

67.65%

$6,164.66

67回

ERTS

57.99%

($1,152.58)

107回

DELL

62.39%

$2,469.98

94回

VRTS

55.14%

$3,935.79

86回

PDLI

43.80%

($4,884.12)

71回

MERQ

56.21%

($1,227.98)

110回

BRCM

62.03%

$6,156.64

72回

NVLS

60.23%

$942.15

80回

合計

57.15%

$23,013.42

1623回

 

 検証結果を見てみると、勝率こそ良いものの、それほど利益が上がっていません(売買手数料を入れるとマイナスになってしまいます)。この手法でトレードを行うには、フィルターをいくつか加える必要がありそうです。もしくは、移動平均線の設定を調節してみるともう少し良い結果が出るかもしれません。下表は10日移動平均線ブレイクでの検証結果です。

銘柄

合計勝率

総利益

トレード回数

INTC

42.32%

($436.14)

127回

KLAC

61.19%

$6,693.41

126回

EBAY

49.35%

($1,519.06)

131回

MCHP

55.80%

$4,045.69

123回

YHOO

61.21%

$9,718.41

114回

AMGN

51.39%

($2,339.67)

143回

SOHU

48.26%

($4,586.44)

106回

ISIL

55.90%

$4,881.50

109回

QCOM

55.11%

$2,870.00

129回

QLGC

48.47%

$1,178.28

102回

AMAT

56.98%

$5,985.28

117回

SNDK

66.71%

$668.51

120回

ERTS

61.91%

$4,264.29

139回

DELL

57.29%

($510.19)

134回

VRTS

59.58%

$10,825.22

137回

PDLI

56.27%

$5,110.14

123回

MERQ

58.18%

$6,321.79

117回

BRCM

58.85%

$6,217.20

106回

NVLS

53.01%

$2,439.72

142回

合計

55.67%

$61,827.94

2345回

 

 先ほどより勝率は多少減りましたが、利益は3倍近く増加しました。一見使えそうですが、実は先ほどより短期の10移動平均線にしたことにより、ブレイクする回数が増え、トレード回数も2倍近く増加しています。つまり、売買手数料を入れると利益はゼロになってしまいます(売買手数料=1往復約30ドル)。やはり、移動平均線の設定だけでは上手くいかないかもしれません。
  今度は、エントリーの方法にもう少し手を加えてみることにします。今までは、個々の銘柄でシグナルを出していましたが、これから行う検証は、ナスダック総合指数(COMPX)をシグナルとしたトレードになります。ナスダック総合指数とは日本で言う日経平均みたいなものです。

○ 売買シグナル

銘柄・・・各セクターからランダムに抽出
ロング(買い)  ・・・20日移動平均線をNASDAQ総合指数(COMPX)が下から上へブレイクアウトした次の日の始値
ショート(空売り)・・・20日移動平均線をNASDAQ総合指数(COMPX)が上から下へブレイクアウトした次の日の始値
クローズ     ・・・その日の終値
検証期間     ・・・2001年6月から2004年2月
トレード種別   ・・・イントラデイトレード
仮定資金     ・・・5万ドル

上図のように、ナスダック総合指数(COMPX)のデイリーチャートが、20日移動平均線を下から上へ抜いた翌日の始値で全銘柄ロングします。逆にデイリーチャートが、20日移動平均線を上から下へ割った翌日の始値で全銘柄ショートします。

検証結果

銘柄

合計勝率

総利益

トレード回数

INTC

39.93%

($1,281.19)

82回

KLAC

53.84%

($660.02)

82回

IACI

58.33%

$412.41

82回

EBAY

55.94%

$956.54

82回

MCHP

51.45%

$625.60

82回

YHOO

65.22%

$1,809.09

82回

AMGN

49.57%

$383.47

82回

SOHU

62.03%

$2,944.32

82回

ISIL

51.67%

($744.84)

82回

QCOM

53.91%

($739.17)

82回

QLGC

54.06%

($261.52)

82回

AMAT

46.45%

($1,645.15)

82回

SNDK

45.51%

($1,160.59)

82回

ERTS

51.67%

$881.55

82回

DELL

58.19%

($299.01)

82回

VRTS

56.23%

($55.80)

82回

PDLI

53.12%

$1,325.07

82回

MERQ

55.65%

$808.35

82回

BRCM

48.48%

($1,130.85)

82回

NVLS

37.97%

($2,050.50)

82回

合計

52.46%

$117.74

1640回

 結果的には、それほど良い結果が見られませんでした。先ほどと同じように、移動平均線の設定を20日から10日に変更して再度検証してみます。

銘柄

合計勝率

総利益

トレード回数

INTC

49.17%

$2,910.76

115回

KLAC

61.91%

$7,522.31

115回

EBAY

50.18%

$4,609.78

115回

MCHP

63.09%

$9,096.88

115回

YHOO

63.16%

$11,739.30

115回

AMGN

52.59%

$541.43

115回

SOHU

58.75%

$11,528.74

115回

ISIL

51.14%

$2,011.21

115回

QCOM

43.28%

($17.09)

115回

QLGC

55.39%

$7,912.44

115回

AMAT

60.05%

$4,905.03

115回

SNDK

57.60%

$3,065.78

115回

ERTS

59.07%

$6,420.38

115回

DELL

55.01%

$3,736.17

115回

VRTS

57.95%

$8,852.98

115回

PDLI

55.30%

$8,696.17

115回

MERQ

62.66%

$11,537.23

115回

BRCM

49.77%

$2,459.85

115回

NVLS

57.07%

$5,513.55

115回

合計

55.95%

$113,042.91

2185回

 まずまずの結果が出ました。ただし、このトレードは、損切り設定を加えていませんので、これから最大損失などを調べ、損切りの最適化を図るなど、より効率の良いものにしていく必要があります。また、今回は始値でエントリーして、終値でクローズするという、非常に単純なトレード手法になっています。利益確定の最適化や、エントリーしない日などを見つけられれば、安定したトレードが出来ると思います。

 
 
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