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 >>> 「自己責任で自己資産運用にこだわるデイトレーダーに贈る」 第3回 板情報での売買@シグナル2
日本デイトレーダー協会常任理事 坂井俊夫
2001/6/26

では、前号の「4つのシグナル」をひとつずつ説明しよう。

@ 新規でリアルタイムに出入りするオーダー 

あなたが注文を入れたり、その注文内容を変更したり、その注文が買われたりすると、瞬時にそのことが「板情報」のなかに、水色の表示として現れる。売買ルートや価格によっては表示されない場合もあるが、マーケットメイカーはほぼ常にそのような表示がされている。 

ここで大切なことを列挙する。
どういった時に光るか、どう光るかを慣れるまで体で理解する。
色付き段で表示される画面上部の変化だけでなく、水色表示の出現の伸び方が重要、停滞期と活発期の違いに注目、である。

A 最良の売り気配値・買い気配値から4段目程度までの参加状況  

「最良の売り気配値」のみの片側を例として考えよう。その気配値が、あなた一人参加なら、例えば「黄色」という色で、「板情報」のその価格帯に1段として表示される。例えばメリルリンチとモルガンがマーケットメイカーとして同様にその気配値を表示すれば、黄色の段は3段になる。その時の、その価格帯への参加状況が一目にして判る訳だ。

ここで大切なことを列挙する。
格段がどういった厚みで動くか、停滞期と活発期に分けて観察。
※片側のみの観察から双方の比較に入る。上から下へ順に格段の色が厚くなるものを「ピラミッド」、その逆は「逆ピラミッド」と呼ぶこととする。
 この他、インサイドB/Aの価格スプレッド(横スプレッド)及び片側の各色の段のスプレッド(縦スプレッド)の出現様子とスプレッドの詰まり方、双方最上段の色が同じ長さに間延びした後の動きに注目、である。

B 大きな株数

Aで色の段について言及したが、その段毎に株数も表示されている。価格を支える為に現在の相場の一般的売買ボリュームより大きな株数が出ていたりすることがある。  

ここで大切なことを列挙する。
その時の場に対して大きな株数のオーダーに注目。1000万株の売買高を超える銘柄は、1万株を超える株数に注目。この数字が、上記@Aで判断した自身の売買方向の反対側にどのような配置と出現回数かを確認、である。

C 目立つ参加をするマーケットメイカー  

Bでも記載のとおり、各段には参加マーケットメイカー会社名や売買ルートが表示される。マーケットメイカーは市場の調整や自己の利益の為に様々なオーダーを出している。 

ここで大切なことを列挙する。
1万株以上を出す全マーケットメイカーを確認し、その後、その日の売買に活発に参加するマーケットメイカーのみに注目を減らす。片方のみまたは双方の画面への出現の仕方、株数の変化を確認。あまりB/A双方を挟むマーケットメイカーがある時はエントリーしない。BCは停滞期やポジションクローズで関係する。

 

 >>> 「自己責任で自己資産運用にこだわるデイトレーダーに贈る」 第2回 板情報での売買@シグナル
日本デイトレーダー協会常任理事 坂井俊夫
2001/4/16

結果論から言おう。まだJASDAQでのマーケットメイク制度や上下3段の板情報では十分でない。しかし十分なシステムが存在する米国NASDAQと比較することによって実際に売買が可能と出来るレベルまで話を進めたい。

米国NASDAQでの「板情報」は、ほぼ全ての参加者の顔が見える。誰が何株、何時にどの値段で売買したい、という意思がひとつの画面に表示されているのだ。匿名の3段とは透明性に格段の差がある。

その意思表示に対し、マーケットメイク制度の証券会社義務を使って、相対でオーダーをぶつける。誰か相手がわかっての売買は安心感を与えないだろうか?

ひとつの売買が成立すると、同じ当事者からすぐさま次の気配値が出される。これは買い気配、売り気配側問わず、である。この活発さと透明性が自分を信じ資産運用を他人に任せたくないデイトレーダーを惹きつける。

活発さ・透明性が一画面で表示されるゆえに、売買が「シグナル」となって見える。ここではデイトレーディングシステムズ滑J発の米国NASDAQ売買ソフト「武蔵」を例にそれらを紹介しよう。ソフトは米国内では複数存在するが、シグナルが見え難いのが欠点でもある。

「4つのシグナル」が重要。

@新規でリアルタイムに出入りするオーダー
A最良の売り気配値・買い気配値から4段目程度までの参加状況
B大きな株数
C目立つ参加をするマーケットメイカー

番号どおり、上から順に「板情報」を見ることで、その時がどうなってその少し先がどうなるのか、が見えてくる。

 

 >>> 「自己責任で自己資産運用にこだわるデイトレーダーに贈る」 第1回 マーケットメイク制度と板情報
日本デイトレーダー協会常任理事 坂井俊夫
2001/4/8

ストップ安・高や空売り規制など個人投資家には全くつまらない日本株式市場だが、いきなりこれらが開放され自由度が高くなっても個人投資家は危険になる。

しかし、これらが撤廃され、個人でも有価証券売却損が確定申告により現在より有利に認められるような法案が通れば、市場は急に楽しいものとなる。負けても勝っても楽しく継続可能な環境から人は離れない。
 
では、これらが撤廃されてもその市場を続けられるようにサポートしてくれる環境は何か?答えは「マーケットメイク制度と板情報」である。そしてなんと実際に「板」のみでも売買が出来てしまう。あなたはそんな世界をもうご存知か?

まず「板売買」が出来る前提である「マーケットメイク制度」を知る必要があるだろう。簡単に言えば、あなたと相対で株売買をしてくれる証券会社が出現した、ということである。この証券会社を「マーケットメイカー」というが、日本証券業協会では「常時、売り、買い気配及び株数を発表する義務を負った証券会社」と定義している。

では「板情報」とはどのようなものか?イメージとしては競り市がひとつの画面に表示されたもの、株式市場の売買ホストコンピュータを覗き込んだもの、と考えれば良い。現在個人投資家は上下3段に分かれた売買気配値を「板情報」として見ることが出来る。競り市の一部を除き見ている状態だ。

しかし、これらの制度が定着し、更に全証券会社に義務化され、参加する証券会社が増えるとどういうことになるか?売りたい時または買いたい時に、その値段で売買が執行されることとなるのだ。当り前のようでいて実際にそれが出来ることが大切である。

日本のマーケットメイク制度でも、価格制限が無くなる為、楽しい売買が出来るように感じるがそこには落とし穴がある。次回はそれらも含めて、実際の売買に進んでみよう。

 

 >>> 第2回 「デイトレードに適したIPO投資の秘訣」
(株)マーケット・ウォーク代表 鮎川 良
2001/4/4

デイトレードをするうえで高いパフォーマンスが期待できるのがIPO市場であることを前回のレポートで述べたが、実際に、どのタイミングで投資をすると効果が大きいのかについて少し触れたい。

3月の最終週の5日間、株式のバーチャル投資ゲームを利用して30回を超える売買をしてみた。そこでIPO投資の手法における効果的な方法を実践してみることにした。

IPO銘柄は一般の株式市場において小型株に分類されることが圧倒的に多い。言い換えると、浮動株数が少ない品薄銘柄ということになる。品薄銘柄は少しの買い注文や売り注文で値動きが大きく変動するため、この変動(ボラティリティ)こそが、投資妙味につながる。

まず、オーバーナイトの取引で効果が大きいのは、後場に入ってからもその日の高値圏でもみ合いながら動いているIPO間もない銘柄を見つけること。

ストップ高になったからといってあきらめることはない。ぱらぱらと売り物が出てくることも多いためだ。例えば実際にやってみた手法では、引け間際の高値圏において、板の状況を見ながら成り行き買いをすると、場が引ける時間に向かって次第に売り物がなくなり、買い株数が少しずつ増えていった。

最終的には比例配分となるが、株数を残すために翌日は買い気配から始まることが期待できる。翌日の成り行き売りで利益を確定することになるが、IPO銘柄の場合、毎日が寄り付き高値となるケースもあり、翌日の上昇がある程度約束されたなかでのオーバーナイト・トレードということになる。

こうした取引は後場に勝負がある。2時過ぎからその日の値上がり幅や率で上位にある銘柄をピックアップし、その日、ストップ高で引けそうな銘柄に絞り込む。3時までの間に、銘柄のチャートをチェックしておくことは重要だ。下げた反動の戻りなのか、材料があっての買いなのか、といったことも考慮する必要がある。

材料によっては翌日もストップ高が期待できるためだ。これこそが品薄銘柄特有の高パフォーマンスにつながる要因。

相場全体の地合いが悪く、ストップ高が期待できない日は見送ったほうがいい。買い株数を残して引けたとしても、翌日には売り気配から始まることもある。複数の銘柄がストップ高を付けるような日に効果がある。

 

 >>> 第1回 「デイトレードに適したIPO投資の秘訣」
(株)マーケット・ウォーク代表 鮎川 良
2001/3/20

デイトレードをするうえで高いパフォーマンスが期待できるのがIPO市場。これは、株式のバーチャル投資ゲームで上位を占める参加者が組み入れているということでも実証済み。既存の東証1部市場で短期投資を行う場合、信用取引によるレバレッジをかけない限り、少しの値幅で大きな利益を生み出すのは難しい。

短期投資に必要な要素は株価のボラティリティと流動性にある。少しの買い注文で値段が変動しやすいIPO株は短期売買に向いている。しかも小額の金額で参加できるようになったことで、個人投資家の参加も増えた。

最低投資単位を50万円以下に誘導する証券業界の取り組みによって、いまや株式分割が流行している。分割期待で買われる銘柄も珍しくはない。一方では1円増資の流行から、1株単位で取引できる株価が数万円から50万円以下で売買できる銘柄が増加。

IPO投資の醍醐味は、上場日の初値がいくらで決まるのかということだが、初値次第では買い注文を出そうと狙っている投資家は多い。初値が付いた直後から再び買い気配となる場合があるからだ。

上場初日の値動きをチェックしてみると、結構上下広いレンジで取引される傾向がある。新しい企業であるため、確信のある投資判断が難しく、瞬時に売り物が出たり、買い物で上昇したりと、自然にボラティリティが大きくなる傾向がある。しかも出来高を伴って売買されるため、タイミングさえ逃さなければ一日で大きな利益を取るチャンスがある。

IPO投資は通常の株式投資と手法が異なるため、IPO特有のリズムや需給、人気などを読む必要がある。しかし、これに慣れてしまうと、通常の株式市場での値動きはあまりにも小さすぎて魅力に欠けると感じるかもしれない。

ディトレードを限られた資金で行うのであればIPO市場は魅力的だ。意味もなく変動する株価のボラティリティについていけないという投資家は、信用取引などでレバレッジをかけ、小幅な値動きを狙う手法が有効とも言える。マーケットメイクの売り指値と買い指値を見ながら、瞬時にして売買をする本来のディトレードを日本の株式市場で行うのは難しいが、短期値幅を目的とした投資家がIPO市場への参入を加速させている。

マーケット・ウォークでは投資家の投票結果を基にしたIPOの初値予想をスタート。4月からは「ラジオたんぱ」でも毎週日曜日のコーナー番組として放送が始まる。投票者はすでに1000名以上に達し、いまでは重要な投資判断ツールのひとつとして多くの投資家に活用されるようになった。

IPO市場はディトレーダーに適した市場でもある。

予告【次の機会にはIPO投資の秘訣について解説します。】

 

 
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